中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
365あるとも、361あるとも言われる"ツボ"(根拠とする文献等によって若干違います)。正式には"経穴"(けいけつ)と呼ばれます。名前の通り、"経脈"(けいみゃく)にある"穴"です(経脈については後述)。
気血が流れるルートである経脈上にあって、気血の流れの要衝であると言えます。そのため経穴は、経脈の流れや気血の状態など、身体の状態が現れる"反応点"でもあり"治療点"でもあるといった言い方がよくなされます。
よく耳にする"経絡"(けいらく)というのは、この"経脈"(けいみゃく)と、次に述べる"絡脈"(らくみゃく)とを合わせたものです。
経脈は全部で十二本あり、これを「十二正経」と呼びます(後述の督脈、任脈を合わせて「十四正経」と呼ぶこともあります)。
経脈の流れには体表ルートのいずれかのポイントから分かれて体内に入りこみ五臓六腑のいずれかと連絡している "体内流注"というルートがあります。
手の太陰肺経 (※《人民衛生出版社/経絡腧穴学》より)
この主に肘や膝から分かれて体内深部に走行する"支脈"を「経別(十二経別)」又は「別行の正経」と呼びます。
これに対して体表を流れる、いわゆる"ツボ"が配列された一連のルートを"体外流注"と言います。「経脈」とは基本的にはこの"体外流注"を指して言います。一般的にこの"体外流注"の"経脈"(けいみゃく)を指して"経絡"(けいらく)と言っていることが多いように思われます。
十二正経上の"絡穴"と称されるツボから分支して表裏関係の経脈へと連絡する支脈を「絡脈」と呼びます。つまり、身体を"縦"に連絡(走行)している"経脈"に対し、その経脈と経脈を"横"に(表裏関係で)連絡しているのが「絡脈」ということになります。これによって十二の正経が途切れることなく循環することになります。
これに任脈、督脈、そして正経の内の脾の大絡をあわせたものを「十五絡脈」と呼びます。
絡脈はその大小、深浅の違いによって"浮絡"、"孫絡"、"血絡"、"細絡"など異なる名称で呼ばれることがあります。
督脈、任脈、衝脈、帯脈、陽蹻脈、陰蹻脈、陽維脈、陰維脈の八本を奇経八脈と言います。"奇経"と呼ばれる通り、(督脈、任脈を除いて)固有の経穴を持たずに十二正経上の経穴間を連絡して走行するルートです。十二経脈を統率・連絡し、十二経脈間の気血の盛衰を調整する作用があるとされていますが、十二正経とは異なって八脈各々に(十二正経が絡脈で互いに連絡しているような)表裏関係は無く、臓腑との連絡もありません。
督脈と任脈のみは十二正経の経穴を連絡するのではなく、身体前面と後面の正中を走って固有の経穴を持ちます。そのため、十二正経と合わせて十四正経と呼ばれることもあります。
十二経脈に相い応じた"筋肉"の部分を言います。
手の太陰経筋(※《人民衛生出版社/経絡腧穴学》より)
手の陽明経筋(※《人民衛生出版社/経絡腧穴学》より)
経絡とは違って触れたり、見たりすることの出来るものです。
経筋は"人体の骨格を結ぶ靭性のある帯状のもの"と定義され、いわゆる"筋肉"のことですが、現代解剖学の"筋肉(骨格筋)"とはその起始・停止などの走行は異なります。
経絡とは切っても切り離せない関係にあり、経筋の活動源は臓腑気血です。ただし経絡のように臓腑との直接の結びつきはありません。
十二経脈に相い応じた"皮膚"の部分を言います。
十二皮部(※《人民衛生出版社/経絡腧穴学》より)
十二経絡の性質や状態が体表に現れる反応部分のことで、十二"絡脈"の気が散布している部分だともされています。
皮膚は人体の最も外側にあって外邪から人体を防衛しているものです。外邪や疾病は、皮膚→絡脈→経脈→腑→臓、という段階を経て侵入し、また臓腑・経絡の病変も反応として体表に現れるとされます。
主に該当する体表部分(皮部)の色によって"寒・熱"や"痛"、"痺"
などの病変の推測を行います。
精誠堂 飯田橋 針灸マッサージ治療院 院長 藤本 博和
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
針灸、マッサージ、中国整体を併設