中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F

精誠堂(せいせいどう)

お悩みの症状

顔面神経麻痺

 顔面神経とは、脳から出ている神経の一つです。その働きは主に、顔の表情筋を動かすことです。涙の分泌、唾液の分泌、舌の前側三分の一味覚、大きな音から耳を守るために働く筋肉も支配しています。
 何らかの原因により、顔面神経が傷つくと、顔の片側に、眼が閉じられない、水を飲もうとした時に口からこぼれてしまう、涙や唾液が出ない、音が大きく聞こえるなどの症状が現れます。
 顔神経麻痺には、急に起こるものと徐々に起こるものがあります。
 急に起こるものの原因として、ベル麻痺というウィルス感染により神経に炎症が起こるものが大きな割合を占めます。他に、帯状疱疹によるものもあります。これらは、発症早期に、ステロイド、抗ウィルス薬を使って治療されます。この他、冷たい風に当たった後に発症するものもあります。薬の治療と並行して針灸治療を行うと、回復を早めたり、後遺症を少なくすることが期待できます。
 脳卒中によっても顔面神経の麻痺は起こりますが、この場合は、片側手足の麻痺や痺れ、呂律が回らないなどの症状が伴います。
 徐々に起こるものとしては、血管や神経の病気、腫瘍などがあります。

 中医学では、外からの刺激(外邪)や、身体の内側にある臓腑の働きの乱れにより、顔面部の栄養が不足して発症するものと考えます。

〇外邪(冷え、湿、熱)

風寒・風湿・風熱
冷え、湿気、熱を伴った風邪が顔を通る経絡の気血の流れを悪くさせ麻痺となる。冷暖房の風や乗り物に乗った時などに、風が顔に当たった後などに発症。        
    
〇臓腑の失調によるもの

肝風内動
怒りによる熱や、ストレスなどにより肝と腎の陰を損なうと、熱が顔に昇って発症。
引きつりや痺れを伴うことがある。

肝気鬱血
イライラしたりすることで、肝の気の流れが滞って発症。
怒りっぽい、ため息が多いなどを伴いやすい。

気血両虚
過労や長患い、胃腸の消化吸収力低下などにより発症。
疲れやすい、血色の悪い顔色、息切れなどを伴いやすい。

風痰
もともと身体に過剰な水分が多いタイプの人が、風邪を受けることで、顔面部の気血の流れが悪くなり発症。
肥満傾向の人、脂肪の多い食物、味の濃い食べ物などを多く摂る習慣のある人は、身体に痰湿が溜まり易い。

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