男性不妊

近年、男性不妊症は増加傾向にあり不妊症の半分は男性側に問題があるという統計もあります。その原因は、精子を作る機能障害（６～8割を占める）、性機能障害ほか様々ありますが、男性不妊のリスク因子としては、鼡径ヘルニア手術の既往・停留睾丸手術の既往・おたふく風邪で高熱が続いた・睾丸炎・糖尿病などがあります。

中医学的原因としては、先ず全身の冷えがあります。冷えると精子も温まらないので精子の運動が活発さを失ってしまいます。同時に足腰の怠さ・むくみ・夜明け前の下痢・インポテンツなどを伴うことがあります。他には身体を冷ましたり営養し潤す働きが衰えると精子の数や成熟度に影響がでます。この場合、手足胸のほてり・口の乾燥・大便乾燥・頬が紅いなどを伴うことがあります。この他、飲食の不摂生によって血液や体液成分の粘稠性が高くなることやイライラして怒りっぽい・精神疲労・胃腸虚弱・慢性疾患などで栄養分が不足するとインポテンツなどの性機能障害の原因となります。
　　　
針灸治療と並行して生活習慣を改善することも非常に大切です。