排尿障害

排尿障害には、頻尿、夜間頻尿、尿漏れ、夜尿症（おねしょ）、尿閉など様々あります。原因も前立腺・尿路感染・腫瘍・神経因性・多尿・睡眠障害・心因性など様々で、日常生活に支障を来す場合も多くあります。
中医学に於ける大まかな排尿の仕組みを見てみます。全身を循った水分は肺の力（水道通調作用）により腎に集められ、集められた水分は腎気の働き（気化作用）により栄養のある水分(清)と栄養の無い水分（濁）に分けられます。清は再び身体を循り、濁（尿）は膀胱に送られ畜尿（固摂作用）され、溜まった尿は膀胱の排泄作用（気化作用）により排尿されます。正常な状態では、この流れがスムーズに行われますが、肺の水道通調、腎の気化、膀胱の固摂、膀胱の気化に異常が起こると排尿障害が起こります。この他、肺・腎・膀胱に影響を及ぼす臓腑の失調によっても排尿障害は起こりますので全身のバランスを取ることが重要なのです。