中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
通常、花粉やハウスダスト、カビ、ペットなどが鼻の粘膜に着くと、くしゃみや鼻水によって外に排除しようと言う働きが起こります。ところが、身体がこれらの物質に過剰に反応してしまい、酷い鼻水、くしゃみ、鼻つまりを起こしてしまうのがアレルギー性鼻炎です。 これらの症状以外にも、不眠、イライラ、怠さ、等を引き起こす場合もあり、日常生活にも支障を来すことも少なくありません。
治療では、吸入治療、抗ヒスタミン薬の服用、点鼻薬、他レーザー治療や減感作療法などが行われます。
日常では、過労、ストレスや規則正しい生活を心がけるなどに注意する必要があります。
また、乾布摩擦や水泳は皮膚を刺激し、鼻の過敏性を和らげる効果が期待できるようです。
中医学では、風邪により引き起こされると考えます。花粉などのアレルゲンは、風により運ばれ舞い上がります。この風を受けてしまうと症状が発生します。
ところが、誰でも症状を起こしてしまう訳ではありません。ここには、体質的な要素が関係しています。大まかに、痰湿、陰虚、肝火などが関わると考えられます。
〇痰湿タイプ
痰湿とは、体内で上手く代謝されなかった水分で、身体を潤し栄養する働きを失ってしまった物の事を言います。
もともと胃腸虚弱な人や、食べ過ぎ、冷飲食、甘いもの、油もの、お酒、辛い物などを良く摂る習慣のある人は、慢性的に胃腸に負担かかり易く、水分の代謝が悪くなりがちです。
また、体脂肪が多いイコール痰湿が多いと言って良いと思いますが、栄養の摂り過ぎで代謝し切れず痰湿が多い人と、代謝自体が悪くて太り易く痰湿が多くなる人があります。
傾向として、痰が出やすい、身体が重い、怠い、便が緩いなどを伴いやすくなります。中には、天気が悪くなると調子を崩す人もあります。
〇痰瘀タイプ
瘀とは、血液の流れが滞るなどしてできる物質で、身体をぶつけた時に出来る青あざや、紫や赤黒く見える血管をイメージしてすると解り易いかもしれません。瘀血は人体内の様々な場所に出来ます。
痰瘀タイプは、もともと痰湿タイプで、瘀血もある人のことを言います。ストレスにより気持ちがイライラ欝々とした人は、気が滞り血も滞りがちで瘀血ができ易くなります。 また、痰自体にも気血の循りを妨げる性質があるので瘀血を引き起こします。
イライラ、手足が冷える、生理痛、などを伴いやすく、朝が楽で暫くすると良くなる傾向があります。皮膚が浅黒い、サメ肌、カサついて鱗状になる、生理時の血の塊なども瘀血を表す症状です。
〇陰虚タイプ
陰虚とは、身体に栄養、潤いを与え、身体の中の熱が強くなり過ぎないように抑える物質である陰が足りなくなった状態を言います。およそ、涙や唾液、粘液、漿液、関節胞内液、髄液など、身体内の水分が平常より少なくなった状態と考えてよいと思います。
飲食の過不足または取り込みの障害、大量発汗、長患い、乾燥環境、房事不摂生などが陰虚の原因となります。酷くなると体の中に熱が発生します。痩せ型の人、高齢者などに多く見られます。
陰虚タイプの症状は、頭も痒くなり、便秘、寝汗、頬の辺りが赤い、午後に手足などが熱くなる、などを伴いやすい傾向があります。
〇肝火タイプ
気の流れを円滑にする肝が上手く働かなくなると、気の滞りが生まれます。これが長引くと熱が生まれ肝火となります。
また、激しい怒りの時にも、肝火は生まれます。怒っている人の顔は赤いというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
ストレスが強く、イライラ怒りっぽい人は、熱が頭の方に昇り易くなるのです。
鼻や目の症状の他に、イライラ、口の乾き、顔が赤い、便秘などの症状を伴いやすくなります。
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
針灸、マッサージ、中国整体を併設