肥満

　肥満は体に過剰な脂肪が着いた状態ですが、その原因は、生活習慣にある場合が一番多いと考えられます。この他、遺伝や甲状腺機能低下症やその他の病気、ステロイドや向精神薬などの薬による影響、中高年以降となると代謝の低下などがあります。
　
　食べ過ぎ、運動不足はもちろんですが、不規則な生活、ストレスなども自律神経を乱してしまうため、太りやすい体質になってしまします。
　また、肥満は、心筋梗塞、脳卒中、睡眠時無呼吸症候群など様々な病気の原因となります。

　中医学では、消化吸収の働きをコントロールしている脾胃の運化の働きが関係していると考えます。
　脾胃の働きが元々旺盛である、または、ストレスなどにより食欲が亢進して甘いものや油物など摂り過ぎてしまい肥満となってしまう場合などです。
　中には、それ程食べている訳でもないのに太りやすいという人もいるかも知れません。
　こういう人は、疲労やその他の理由により脾の運化作用が弱くなっている為に、代謝がうまくいかず太りやすいことが考えられます。
　また、若い頃と同じ環境、生活習慣であるにも関わらず、最近、太って来たなどという自覚を持たれている方も多いでしょう。これは、身体活動全般のエネルギー源と関わる腎の働きが低下しているかもしれません。
　
脾胃の働きが旺盛
全身的に肥満、食欲旺盛、脂肪に弾力がある、暑がり、便秘などを伴いやすい。

脾胃の働き低下
比較的、顔や首回りに肉がつく、脂肪がゆるい、眠くなりやすい、息切れなどを伴いやすい。

腎虚
下半身に脂肪が付きやすい、脂肪はゆるい、動くのがおっくう、泌尿・生殖に関わる症状などを伴いやすい。

　どんなことにも当てはまることですが、「適切な食事、生活・運動習慣、心を穏やかに保つ心がけ」が最も大切となるでしょう。
　針灸、マッサージ、耳つぼ刺激も、お手伝いができることがありますのでご相談ください。