中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
便秘の定義は、各学会によって異なり、はっきりしたものはありません。毎日排便があっても残便感がある場合、便が硬く出にくい場合も便秘と言えるでしょう。また、数日に一回しか排便が無くてもお腹の張りなどその他の状態に問題を感じなければ便秘と呼ばない場合もあります。便秘の種類としては、運動不足により便を押し出す力の無くなる弛緩性便秘、ストレスなどから腸の収縮が強くなる痙攣性便秘、トイレに行きたい時に行けずにいると脳からの排便命令が上手く伝わらなくなる直腸性便秘があります。
下痢とは便の水分が増加し、液状、泥状またはそれに近い状態になる事を言います。アルコール、脂肪、糖、香辛料、食べなれないもの等の摂り過ぎ、ストレス、冷えなどにより、腸の蠕動運動が活発になったり、水分の吸収が十分ではなくなったり、腸の水分分泌が多くなったりした時に起こることがあります。
過敏性腸症候群(IBS)とは、身体的ストレス(過労や寝不足)や精神的ストレス(不安や緊張)を受けた時に、腹痛や不快感を伴う下痢や便秘、便秘と下痢を繰り返すと言う症状を慢性、または、繰り返し持続する状態を言います。ストレスにより自律神経機能が乱れることが原因であると考えられています。
中医学では、大腸の伝道機能の失調と考えます。要するに便を排泄する働きが悪くなる事です。消化吸収を主る脾胃、水分代謝の要である腎、気の流れをスムーズにさせる肝、大腸の働きを助ける肺の働きが不調を来し、熱や冷え、気の弱りや気の滞り、血や津液の不足を生じさせ、大腸に影響が及び便秘を引き起こすのです。
便秘が大腸の伝道機能の失調で起こるのに対し、下痢は、脾胃の水分運搬作用の衰えにより水分が代謝されずに生じた病理物質である湿が生じ腸に停滞しておこります。この他、外からの湿邪などによっても下痢となります。また、全身の陽気の源である腎の脾を温める作用の不足や肝の気の流れをスムーズにする働きが衰えることでも下痢となります。
過敏性腸症候群は、上にもありますように、ストレスと大きく関わる病気ですので、その症状である下痢や便秘に、肝の気をスムーズにする働きの失調が影響していると考えられます。
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
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針灸、マッサージ、中国整体を併設