中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
三叉神経痛とは、顔の感覚を伝える神経のことで、この神経に問題が起きると痛みが発生します。最も多いと言われているのは、動脈硬化により血管が蛇行して三叉神経を圧迫して起こるものです。この他、脳腫瘍によるものもあります。症状としては、顔のどちらか一方に出ます。上顎まわり、下顎まわりに多く発症し、風に当たったり、洗顔、髭剃り、会話、食事などの刺激により激烈な痛みが起こり反復して発作が起こります。一般の痛み止めは効果がないものの、テグレトールと言う抗てんかん薬が特効薬となります。顔の痛みにはこの他、CTやMRIをとっても明らかな原因が見当たらず、ストレスと関係する非定型的顔面痛や心因性疼痛、多発性硬化症などもあります。
中医学では、何らかの原因により栄養物質である気血が滞って痛みを起こしていると考えます。大きく分けると、冷え、熱、瘀血があります。
◎冷え
風寒
冷えた空気が顔面部を通る経絡や経筋に当たると、気血の流れを邪魔してしまうので痛みが起こります。冷えると症状が悪化します。
◎熱
風熱
温かい空気が顔面部を通る経絡や経筋に当たると、気血の流れを乱してしまうので痛みが起こります。温めると症状が悪化します。顔に赤みがある、眼が充血するなどの症状を伴うことがあります。
肝火
怒りが強いと、肝の気が滞り熱を生じ上へ昇ります。すると、顔の気血を乱して痛みが起こります。目の充血や顔の赤み、のどの乾き、頭痛、便秘などの症状を伴うことがあります。
胃火
酒、油もの、味の濃い物、辛い物などを日ごろからよく摂っていると、胃に熱が溜まり上へ上ります。すると、顔の気血の流れが乱れて痛みを起こします。または、肝火の影響を胃が受けて生じる場合もあります。口や口のまわりが乾く、口臭、胸やけ、食欲の亢進などを伴うことがあります。
腎虚
房事の不摂生などにより、腎の陰液を消耗すると、身体の中で熱が多くなり上に昇ります。また、熱の多くなった状態は、感情の変化により熱が強くなって上に昇り易くなります。めまいや耳鳴り、眠れない、物忘れ、足腰が怠い、手足のほてりなどを伴うことがあります。
◎血瘀
気血を循環させるエネルギーが弱くなったり、肝気が滞ると血液が滞り瘀血を生じます。瘀血とは、酸素の少なくなった黒くドロッとした血液をイメージして頂けばよいと思います。これが顔で起こると痛みがでます。 痛みは、固定し、尖ったもので刺したような痛みとなります。息切れ、精神疲労、話をするのが億劫、動悸、肌の色がくすむなどを伴うことがあります。
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
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針灸、マッサージ、中国整体を併設