中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
現代の様な画像診断や検査機器が無い時代、診察(診断)の基本は"患者さんの訴え"と"観察"でした。しかしこうした診察方法は患者の主訴を正確に捉える上では大変重要な要素で、現代でも総合診療科をはじめとした臨床の現場で重要視されています。
伝統的な針灸医学では主に次の4つの診察方法を重要視しています。
顔色や唇の色、皮膚の色など、目で見て取れる情報から体の状況を把握しようとするものです。
舌の状況を観察する「舌診」もこの一つです。舌の大きさや形、厚み、色、舌側面部の歯型の有無、苔の付き方や色、舌の裏側の静脈を観察し、五臓の状態や湿邪、瘀血の有無を推測します。
その他にも、前腕の内側の色で五臓や熱の状態などを診る尺皮診など、さまざまな観察方法があります。
声色を聞いたり、匂いを嗅いだりすることから情報を得ようとするものです。五音や五臭など、特定の音や臭いと五臓とが関連づけられ、それを本に五臓の状態を把握しようとする方法です。
患者さんの訴えを直接言葉で聞くものです。どこが辛いのか?どうのように辛いのか?原因は何か?経過はどうか?症状によっては過去の病歴や家族歴、生活習慣まで、病態把握、原因追及に必要な情報を質問して聞き出します。
経絡上を触診する"切経"など、実際に触れて触ることで情報を得る方法です。脈診もここに含まれます。
伝統的な針灸医学では、これら四診によって得られた情報を総合的に判断して病態を把握し、原因を推測し、治療方針を決定してゆきます。どれか一つの診察方法に偏らないようにします。
例えば診断基準が問診に偏りすぎると、患者の主観に頼りすぎる可能性がありますし、切診に頼りすぎると術者の主観に頼りすぎる可能性があります。
また、時には問診で得られた情報(患者の訴え)とその他の診察で得られた情報とが合致しなかったり、診断材料としては矛盾する場合も少なくありません。その場合、その"合致しない"ということも診断材料の一つになったりもします。
このように幾つもの診察方法から得られた情報を総合して判断することを「四診合算」と言い、伝統医学の重んじるところです。
精誠堂 飯田橋 針灸マッサージ治療院 院長 藤本 博和
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
針灸、マッサージ、中国整体を併設