中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
一口で「針灸治療」と言っても、治療院ごとに使用する針の種類も異なれば、施術の仕方も異なります。
初めて行った治療院で、「自分がイメージしていた」、もしくは「過去に経験した針灸とは違うなぁ」と感じたことがある人も多いと思います。
中医学の考えを用いて針灸治療を行っている針灸院では、身体に針を刺した後、基本的には30分前後の時間「置針」を行います。
「置針」はツボに針を刺した状態で一定時間そのままにして置くことです。
症状に応じて幾つかのツボに針を刺し終わったら、「では、このままゆっくりと休んでいて下さい」と言って針灸師はベッドサイドから離れます。
そのまま30分前後の時間〝放置〟されていると、患者さんの中には「あれっ?忘れられているんじゃないかな?」、「いつまでこのまま放って置かれるのだろう?」と思う人もいるかも知れません。
しかし針灸治療においては、この「置針」時間というのが、治療としては結構重要な一要素となっています。
以前お話しした通り身体には主に十四本の経絡が通っています。
その経絡を気血は一日に約五十周循環しているとされています。
そうすると気血が全身の経絡を一めぐりする時間は、(24時間×60分)÷50周=28.8分で、約30分ということになります。
前回お話ししたように、針灸治療では症状のある場所からは遠く離れた場所のツボに針を打つことがあります。
「置針」は、ツボに刺した針の刺激が経絡を通じて症状のある場所に作用したり、ツボの作用が全身をめぐって身体に変化を起こす為に行います。
もちろん症状や用いるツボによっては針を刺した瞬間に効果が出る場合もありますが、じっくりと身体に作用する為には「置針」は重要な時間となります。
ご安心ください。
ただいたずらに放置しているのでも、忘れているのでもありません。
ですので置針中はリラックスして休んで頂けるとより効果的です。
(※日中友好新聞2017年7月5日号・第2420号に掲載のコラム《針灸治療の勧め⑩》「針を置いておく時間の意味」を加筆訂正)
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
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針灸、マッサージ、中国整体を併設