中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F
めでたく2020年を迎えられ、お正月の過ごし方が多様化するなか、多くの方々は、一年の感謝を捧げ、新年の幸運と平安を祈願するため、初詣にお参りされたかと思います。
未来は予測不可能だからこそ、wishesや占いが大事になります。
初詣の際、おみくじを楽しみにしている方も多いかと思いますが、吉も凶もあるように、人生に浮き沈みがあるのは常で、この変化のリズムは、宇宙天体の運行とリンクし、或いはそのプロジェクトだと古代の中国人が考えています。(天人合一の思想)
「易経」はこの世界観を記述した最高な代表的な経典です。内容が難解すぎて、占術だけだと思われがちですが、我々の現代社会とは、意外に大きな接点もあり、コンピューターの基礎となる「2進数での計算」は、ライプニッツが易経を見て思いついたというのは有名な話です。
「黄帝内経」の運気論でさらに五運六気と病気との関係性が述べられました。
「医」という漢字の構成と変遷からもこのルーツにたどり着くことが可能です。
古代中国では、医の旧字には、「毉」と「醫」があり、病気は悪霊の仕業によっておこると考えられており、お祓いで病気を殹(いや)すことができるとされました。お祓いをするのは巫なので、殹に巫を加えた毉が医の古い字形でした。
のちに酒を使って傷口を清めたり、薬として飲んだりしたので、殹の下に酉(酒樽の形)を加えて醫となりました。
悪霊や運気なんて迷信だと笑われるかもしれませんが、古人が何千年の臨床データで得た統計であり、自然や環境との調和を取って、そのメカニズムの波に沿って、賢く生きる先人の英知だと思います。
さらにその裏には、吉だ凶だと一喜一憂せず、平常心で受け入れて、不運や病に見舞われても、仕方ないから気楽に休めたりする東洋的な悟りの文化と優しさがあります。
医者に求める素質について、似たような言葉が『論語』子路にも書かれており:「人而無恆、不可以作巫醫。」(人にして恒無くんば、以て巫医を作(な)すべからず)
人間でありながら不変の心がなければ、[そのような人に対しては]祈禱も医療も施せないという意味です。
身心ともに健康を保つには、患者も術者も目指すところは同じだと気付いたお正月でした。
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院
針灸、マッサージ、中国整体を併設